イヌのビリルビン尿を検査する際の注意点
肝・胆道系疾患や溶血性疾患では、血清ビリルビンが増加し、黄疸が見られることがあります。おそらく、多くの先生は血液検査でビリルビンの濃度を測定していると思いますが、実は、黄疸の検出感度は肉眼所見よりも、そして血清ビリルビン…
肝・胆道系疾患や溶血性疾患では、血清ビリルビンが増加し、黄疸が見られることがあります。おそらく、多くの先生は血液検査でビリルビンの濃度を測定していると思いますが、実は、黄疸の検出感度は肉眼所見よりも、そして血清ビリルビン…
医療現場において、健康診断などの際に尿検査を実施する場合は、人間ならその場で「自分」で採尿し、それを検体として検査を実施します。しかし、イヌやネコの場合はそんなことはできません。膀胱穿刺など動物病院で採尿する以外は、飼い…
ケトン体とは、アセト酢酸、アセトン及びβ-ヒドロキシ酪酸を合わせたものですが、実は、尿試験紙ではほとんどアセト酢酸しか検出していないことをご存じでしょうか。アセトンは不安定なので蒸発したり、呼気中から排泄されてしまったり…
イヌの膀胱結石には、ストルバイト、シュウ酸カルシウム、尿酸アンモニウム、ケイ酸塩、シスチンなどがありますが、全結石の9割がストルバイトとシュウ酸カルシウムになります。発生する原因はその結石の種類によって異なり、フードの内…
ネコの粗相、血尿、頻尿、多尿など、おしっこのトラブルを理由に来院される飼い主さまはかなり多く、消化器疾患に次ぐ来院数となっています。環境の改善で自然と治ってしまう軽度のものから、発見が遅れると命に関わるものや手術が必要に…
近年の獣医療の発展やフードの改善に伴い、飼いネコの平均寿命は約15歳にまで延びてきました1)。それに伴って、死因の上位を占める疾患は、人間と同じような傾向を示すようになっています。その中でも死因のトップ3に入っている病気…