ネコの心筋症の食事療法について
無症候性肥大型心筋症(HCM)の有病率は、健康なネコで約15%といわれています。今までこの疾患にはエビデンスのある治療法がありませんでした。2025年1月にロイヤルカナン社から発売された「心臓サポート」は、HCMの進行を…
無症候性肥大型心筋症(HCM)の有病率は、健康なネコで約15%といわれています。今までこの疾患にはエビデンスのある治療法がありませんでした。2025年1月にロイヤルカナン社から発売された「心臓サポート」は、HCMの進行を…
蛋白漏出性腸症は、消化管からタンパク質が漏れ出すことで、低蛋白血症を引き起こす病気です。炎症性腸疾患(IBD)、腸リンパ管拡張症、リンパ腫などが原因になることがあり、治療には脂肪を制限した食事管理が重要です。ここでは、蛋…
糖尿病のネコには、炭水化物を制限した高蛋白・低炭水化物食が推奨されていますが、基礎疾患や併発疾患を有する場合は、疾患に対する食事療法を優先すべきとされています。 ただ、ネコに多い疾患、腎臓病の療法食では、低蛋白食で脂質と…
シュウ酸カルシウム尿石症における高ナトリウム食の有用性に関しては、賛否あるのが現状です。そこでこの記事では、シュウ酸カルシウム尿石症と、食餌中ナトリウムの関連性についてお伝えします。 ACVIMコンセンサスガイドラインに…
FGF-23は線維芽細胞増殖因子23の略称です。FGF-23は骨から分泌され、腎尿細管でのリンの再吸収を抑制します。さらに、ビタミンDの合成を抑制することで腸管からのリン吸収も抑制します。 これらの作用により、FGF-2…
イヌの膀胱結石には、ストルバイト、シュウ酸カルシウム、尿酸アンモニウム、ケイ酸塩、シスチンなどがありますが、全結石の9割がストルバイトとシュウ酸カルシウムになります。発生する原因はその結石の種類によって異なり、フードの内…