SDMAの活用と腎疾患の早期診断
SDMA(対称性ジメチルアルギニン)は、従来のクレアチニンにくらべ、より早期に腎機能の低下を検出できるとされており、近年の研究でもその有用性が報告されています。慢性腎臓病(CKD)は、イヌやネコにおいて高齢化とともに増加…
SDMA(対称性ジメチルアルギニン)は、従来のクレアチニンにくらべ、より早期に腎機能の低下を検出できるとされており、近年の研究でもその有用性が報告されています。慢性腎臓病(CKD)は、イヌやネコにおいて高齢化とともに増加…
ネコの慢性腎不全(CKD)は一般的な疾患であり、10歳以上のネコの30~40%が罹患していると報告されています。また日本のネコの死亡原因の1位(29.8%)が、CKDを含む泌尿器疾患であり、もし泌尿器疾患を除外した場合の…
CKDのネコでは、腎性貧血がQOLの低下に関連するといわれています。腎性貧血を把握し、改善することで、QOLの改善とCKDの進行抑制、生存期間の延長につながることが期待できるでしょう。そこで今回は、CKDのネコにおける腎…
ネコの慢性腎不全(以下CKD)と、ヒトやイヌのCKDとでは、臨床症状や病理学的所見が大きく異なります。ネコのCKDでは、尿蛋白クレアチニン比 (UPC)が高くならないことも異なる点のひとつです。そこでこの記事では、ネコの…
ネコは、さまざまな原因で腎臓に障害が起きます。急速に腎機能が低下する状態を急性腎障害(AKI;acute kidney injury)といい、ネコの場合、5~6歳齢頃にAKIに罹った後、腎機能が回復しないままに慢性腎臓病…
「SDMA」は、IDEXX Laboratoriesが開発したイヌとネコ専用の腎臓バイオマーカーです。慢性腎臓病(CKD)ガイドラインを作成している国際獣医腎臓病研究グループ(IRIS)は、そのガイドラインの2019年改…