まずはじめに…糖尿病とは??
糖尿病(diabetes mellitus: DM)は、インスリンの作用不足によって血糖値(血中ブドウ糖[グルコース]値を血糖値と一般に使っている)が上昇することで引き起こされる代謝異常で、遺伝因子と環境因子(免疫、加齢、肥満、環境など)の影響を受けています。
インスリンは膵臓のランゲルハンス島B(β)細胞から分泌されるホルモンで、主な作用は血糖値上昇を抑制作用ですが、脂質、タンパク質などの代謝にも関係しています。
糖尿病の高血糖状態が長く続くと尿中にブドウ糖を大量に排泄すると共に、多尿(浸透圧利尿)、脱水、多飲を示し、長期化すると体重減少、重度となるとケトアシドーシス(食欲不振や嘔吐)や昏睡となる場合もあります。
図1.イヌ糖尿病 発症時の年齢