【論文紹介】白血球減少症を伴った術後急性膵炎のネコの1例
ネコにおける膵炎は、その多くが慢性膵炎で急性膵炎は少ないとされています。さらに、術後急性膵炎を起こすことは非常に稀です。しかし、開腹手術ではない術式で急性膵炎が発症したという報告があったため、論文をご紹介します。 症例 …
ネコにおける膵炎は、その多くが慢性膵炎で急性膵炎は少ないとされています。さらに、術後急性膵炎を起こすことは非常に稀です。しかし、開腹手術ではない術式で急性膵炎が発症したという報告があったため、論文をご紹介します。 症例 …
SDMA(対称性ジメチルアルギニン)は、従来のクレアチニンにくらべ、より早期に腎機能の低下を検出できるとされており、近年の研究でもその有用性が報告されています。慢性腎臓病(CKD)は、イヌやネコにおいて高齢化とともに増加…
無症候性肥大型心筋症(HCM)の有病率は、健康なネコで約15%といわれています。今までこの疾患にはエビデンスのある治療法がありませんでした。2025年1月にロイヤルカナン社から発売された「心臓サポート」は、HCMの進行を…
蛋白漏出性腸症は、消化管からタンパク質が漏れ出すことで、低蛋白血症を引き起こす病気です。炎症性腸疾患(IBD)、腸リンパ管拡張症、リンパ腫などが原因になることがあり、治療には脂肪を制限した食事管理が重要です。ここでは、蛋…
イヌの僧帽弁閉鎖不全症は、中高齢の小型犬に多く見られる心臓病で、10歳以上で約30%以上の罹患率といわれています。現在の日本では、内科治療を選択することがほとんどですが、外科手術という選択肢もあります。この記事では、イヌ…
ネコにおけるSAA(血清アミロイドA)は、急性炎症の指標として注目されており、最近の研究によりその有用性が確認されています。従来の炎症マーカーに加え、SAAを活用することでより早期に疾患の兆候を発見し、より適切な治療が可…