イヌ・ネコの見逃しやすい高カルシウム血症のリスク
血液検査でカルシウム値が基準よりやや高めに出た際も、そのほかの症状がない場合には、経過観察でよいと判断されがちです。しかし、軽度高カルシウム血症は、重篤な疾患の早期兆候の場合もあるため、慎重な評価が必要です。そこでこの記…
血液検査でカルシウム値が基準よりやや高めに出た際も、そのほかの症状がない場合には、経過観察でよいと判断されがちです。しかし、軽度高カルシウム血症は、重篤な疾患の早期兆候の場合もあるため、慎重な評価が必要です。そこでこの記…
ネコの慢性腎臓病の進行に伴って起こる腎性貧血は、生活の質を下げ、生存期間の短縮と関連しています。現在、腎性貧血の治療には赤血球造血刺激因子(ESA)療法を行うことが一般的です。しかし、副作用や低反応性のため使用できない症…
2024年9月、ネコの新しい糖尿病薬としてSGLT2阻害剤ベラグリフロジン(商品名:センベルゴ)が発売されました。1日1回の経口投与薬で使いやすく、低血糖のリスクも低いため、使用を検討している先生も多いのではないでしょう…
ネコにおける膵炎は、その多くが慢性膵炎で急性膵炎は少ないとされています。さらに、術後急性膵炎を起こすことは非常に稀です。しかし、開腹手術ではない術式で急性膵炎が発症したという報告があったため、論文をご紹介します。 症例 …
無症候性肥大型心筋症(HCM)の有病率は、健康なネコで約15%といわれています。今までこの疾患にはエビデンスのある治療法がありませんでした。2025年1月にロイヤルカナン社から発売された「心臓サポート」は、HCMの進行を…
ネコにおけるSAA(血清アミロイドA)は、急性炎症の指標として注目されており、最近の研究によりその有用性が確認されています。従来の炎症マーカーに加え、SAAを活用することでより早期に疾患の兆候を発見し、より適切な治療が可…