血液検査で分かるネコの遺伝性疾患「多発性嚢胞腎」
ネコの遺伝性疾患の中で比較的知られているものの一つに、「多発性嚢胞腎」があります。以前は健康診断などで偶発的に発見される、あるいは明確な症状が見られて初めてこの疾患を疑うケースが多かったのですが、現在では血液をサンプルと…
ネコの遺伝性疾患の中で比較的知られているものの一つに、「多発性嚢胞腎」があります。以前は健康診断などで偶発的に発見される、あるいは明確な症状が見られて初めてこの疾患を疑うケースが多かったのですが、現在では血液をサンプルと…
猫特発性膀胱炎は、猫下部尿路疾患の多くの割合を占めています。猫特発膀胱炎もその他の猫下部尿路疾患と同様に、頻尿・血尿・排尿痛などの症状を引き起こします。その原因はまだはっきりとはわかっていませんが、代謝異常・神経性の異常…
イヌとネコの糖尿病の初期治療の注意点についてお伝えする前に、その両者における決定的な違いを2つお伝えさせていただきます。1つ目はイヌとネコの糖尿病に至る病態の違いです。イヌでは膵β細胞の減少に起因したインスリン欠乏による…
肝・胆道系疾患や溶血性疾患では、血清ビリルビンが増加し、黄疸が見られることがあります。おそらく、多くの先生は血液検査でビリルビンの濃度を測定していると思いますが、実は、黄疸の検出感度は肉眼所見よりも、そして血清ビリルビン…
医療現場において、健康診断などの際に尿検査を実施する場合は、人間ならその場で「自分」で採尿し、それを検体として検査を実施します。しかし、イヌやネコの場合はそんなことはできません。膀胱穿刺など動物病院で採尿する以外は、飼い…
ケトン体とは、アセト酢酸、アセトン及びβ-ヒドロキシ酪酸を合わせたものですが、実は、尿試験紙ではほとんどアセト酢酸しか検出していないことをご存じでしょうか。アセトンは不安定なので蒸発したり、呼気中から排泄されてしまったり…