全抜歯処置により糖尿病における血糖コントロールが改善したネコの1例
ネコの糖尿病治療には、さまざまな治療法が用いられます。この記事では、抜歯処置により血糖コントロールが改善し、歯周病治療が糖尿病治療の一助となった症例に関する論文をご紹介します。 症例 症例は、推定7歳の雑種の避妊雌ネ…
ネコの糖尿病治療には、さまざまな治療法が用いられます。この記事では、抜歯処置により血糖コントロールが改善し、歯周病治療が糖尿病治療の一助となった症例に関する論文をご紹介します。 症例 症例は、推定7歳の雑種の避妊雌ネ…
イヌとネコの糖尿病の初期治療の注意点についてお伝えする前に、その両者における決定的な違いを2つお伝えさせていただきます。1つ目はイヌとネコの糖尿病に至る病態の違いです。イヌでは膵β細胞の減少に起因したインスリン欠乏による…
従来、飼い猫は自宅と外を行き来する飼育環境でしたが、現代の住宅事情などを背景に完全室内飼いのネコが大半を占めるようになりました。その影響で、自宅でいつでもご飯を食べることができる環境に加え、活動的に過ごす時間が短くなり、…
スクリーニング検査とは スクリーニング検査とは、症状が現われていない段階で、病気や障害が起こっていないか、簡便な検査を行って調べることである。ヒトでは、糖尿病や生活習慣病を早期に発見する目的で定期的健康診断や特定健康診査…
今回はネコについてみていきます。 イヌ編はこちら ネコの糖尿病とは ネコの場合はインスリン非依存状態であるが、インスリン抵抗性が強いか、インスリン抵抗性があるだけでなくインスリン分泌量がやや足りない状態のこともある。糖尿…
ヒトの若齢性糖尿病とは ヒトの1型糖尿病は若齢(4歳〜18歳)で発症し、糖尿病の10%ほどである。原因は自己免疫による選択的β細胞破壊であり、β細胞が90%以上破壊されると糖尿病の症状が現れる。 自己免疫とは、細胞性免疫…