【ヒト医療トピックス】血糖管理ツールってどんなものがある?

皆さまは、血糖管理をされる際、どのようなツールを使用されていますか?

病院独自で血糖曲線用のシートをお持ちの方も多いと思います。

血糖曲線を作成することは糖尿病の評価に有用であるといわれますが、どのような利点があるのでしょうか。

 

今回は、ヒト医療での取り組みをもとにご紹介いたします。

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ぜひご一読ください。

血糖自己測定とは

ヒトの糖尿病治療では、いかに患者さまが治療に主体的に参加するか、ということが重要になってきます。
その中でも自身で行なう血糖自己測定は、糖尿病治療を進めるうえでとても大切な要素です。

 

血糖自己測定は、日常生活において、食事、運動、インスリンの効果などを患者さま自身が確認することができ、生活習慣の見直しや体調管理に役立つものです。

医療者側からすると、治療の効果を観察するために必要なデータとなるため、患者さまごとに個別に設定された血糖測定の回数、時間などをできるかぎり守って実施いただきたいものです。
しかし、根気が必要なことであり、生活習慣の見直しとともに継続していただくのは難しいことでもあります。

 

数値の「見える化」による効果

継続して実施いただくためには、患者さまの意識を変える必要があります。

そこで役に立つアイテムのひとつが、血糖管理ツールとなります。
ヒト医療においては、日本糖尿病協会が作成している自己管理ノートや、病院ごとの血糖値入力シート、様々なアプリケーション(以下アプリ)などがあります。

 

これらのツールは、数値を記入(入力)していくことで自身の血糖値や生活習慣を「見える化」できるという利点があります。
運動をした、食事内容に気をつけた、体調が悪かったなど、その血糖値になったのはなぜか、という理由を考えるきっかけになったり、自身で生活の振り返りができるのです。

「見える化」することで、これまでがんばってきた生活習慣の改善の効果が見えてくると、さらにやる気が継続したり、次の行動変容にもつながったりします。

 

これは、糖尿病患者にかぎった話ではなく、日常の様々な場面でも「見える化」することが良い効果をもたらす、ということを実感されたことはあるのではないでしょうか。

 

血糖管理ツール

ヒトの糖尿病では、毎食前後、就寝時、運動前後などの測定ポイントがあり、患者ごとに異なります。

 

なかなか血糖自己測定が実施できない場合や、治療法の変更時、食事や運動の効果などを確認したいときなど、1日~3日ほどの短期間だけ集中して血糖値を測定・記入して自身の血糖値を把握する、といった取り組みもされています。

図1.例:チャレンジ48(アークレイ)
2日間だけ決められたポイントで測定し、
生活習慣などを記入する用紙。
イベントシールが付属しており、
楽しみながら血糖管理していただけるツール。

 

また、便利なアプリもたくさんあります。

血糖自己測定の測定結果をスマートフォンに取り込めるものが多く、運動や食事内容、血圧・体温などの様々な情報も入力でき、血糖値だけでなく自身の生活や体調についてトータルで管理できるようなツールもあります。
グラフ表示も数種類設定できるなど、便利に見える化ができます。

病院では測定器からデータを吸い上げることができますが、アプリにある情報も患者さま自身が特定のクラウドにアップすれば、医療者と情報を共有することができ、スムーズに一緒に振り返りを行なうことができます。

 

 

 

 

 

図2.例:スマートe-SMBG(アークレイ)
左 トップ画面、右 時系列グラフ

動物病院においては、糖尿病と診断をしてからインスリン量を決めるために、1日から数日の入院をしてもらい、血糖曲線を引いていらっしゃるかと思います。
また、その後は安定しているかどうかを確認するために数日に1度通院してもらい、インスリンの打ち方や血糖値の確認をしておられることと思います。

 

数値の管理のために独自で管理シートを作成されていたり、手書きでグラフを作成されているのではないでしょうか。

また、飼い主さまも特に熱心な方においてはご自身で「見える化」ができるように工夫しておられると聞きます。

 

当社でも現在はiOS限定ではありますが、ヒト用の血糖管理アプリの技術を応用して
ペットの健康管理アプリ「みるみるペット」内に血糖値やインスリン量を入力できる項目を増やしました。(糖尿病管理以外のメニューはAndroid版でも利用可能)

 

 

 

 

 

図3.ペットの健康管理アプリ「みるみるペット」(アークレイ)
飼い主さま向けのアプリで、血糖値入力(手動)、インスリン入力、血糖値やイベントのグラフ表示などが可能となっています(2017年10月現在、iOS版のみ)。

 

まとめ

動物の糖尿病では、ヒトの糖尿病の血糖管理とはずいぶん異なるかと思いますが、血糖曲線を作成することが有用であることに違いはないと思います。

 

ヒトではますます糖尿病予備軍が増えているといわれていますが、動物においても少しずつ増加傾向にあるようです。
今回ご紹介したようなツールが、今後動物向けにも増えてくるかもしれません。アプリなど身近なツールが充実してくれば、飼い主さまの理解を深める一助になったり、体調管理もしやすくなるかもしれませんね。

 

最後まで閲覧いただきありがとうございました。
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